横浜DeNAの成功哲学

今年のプロ野球は楽天イーグルスの日本一でシーズンが終わり、田中投手の大記録や東日本大震災の被災者を含むファンの熱い声援に、普段は阪神ファンの私も思わず感動してしまいました。

しかし、その優勝争いの影で、セ・リーグ5位でありながら、ファンクラブ会員を2.5倍も増やした球団があった事を、皆さんはご存知でしょうか・・・?

【それは横浜DeNAベイスターズ!】

今年球団2年目となった横浜DeNAは、観客動員数において昨年対比122%の142万人を記録し、大入りの回数もなんと15回を数えました。(昨年は4回) 基本的に動員は勝敗に直結すると考えられていますが、しかし今年のDeNAは勝ち星が増えたという理由だけで動員が増したわけではありません。球団全事業部が一丸となって、チームを盛り上げ、観客動員向上、売上増に取り組んだのです。

【ユニークなイベントの数々】

驚くことに、今年のチケット売上は昨年対比129%、球団公式ファンクラブ加入者は昨年対比248%を記録。その要因のひとつとして、ユニークなチケットの発売やイベントの開催が挙げられます。曜日によって割引対象が変わる「日替割」や、8回表終了時点で勝ち越している場合に内野指定席を1,000円で販売する「100%『勝』ぜ!」、ダブルスコア以上で勝利すると、ヒーローインタビューの選手と記念撮影ができる「倍返し!チケット」などの販売や、イベントはシーズン中に8種類(延べ25日)も開催。特に8月に実施したイベントでは、入場者に無料でユニフォームを配るという球団初の試みを行い、最終日には3万39人が来場し、横浜スタジアムの歴代最高入場者数を更新しました。

【球団経営哲学とは?】

しかし、球団代表取締役社長の池田純氏によると、この現状についてまだ志半ばだそうです。池田社長が目指しているのは、ファンの存在を念頭においた健全な球団経営。「そもそも球団だって株式会社なのですから、赤字を親会社に補填してもらうという考え方はビジネスとしておかしい。DeNAという親会社は、その点は意識が高く、球団は球団で健全経営を目指すべきだという考えです。職員がプロ野球好きで、仕事に誇りをもっているのならば、もうかる事を考えられない方がおかしいし、それができないのはどこか組織上や構造上に問題があるということ。ですから私達は既存の野球ビジネスを速いスピードで学び、そこにDeNAならではのビジネスへ向き合うスタンス、発想やアイデアを掛け合わせるようなスタイルで経営を行っているのです。」(Sportsnaviより)