「赦す」ことから始まる

師走と聞くと、何となくせわしなく感じますね。

あと、1か月、されど1か月、焦らずじっくり行きましょう!

 

先ごろNelson Mandela南アフリカ元大統領が亡くなりました。

マンデラ元大統領といえば、国家反逆罪で27年間に及ぶ獄中生活に屈することなく、保釈後もアパルトヘイト撤廃に力を尽くし、1994年に大統領に就任後、ついに人種隔離政策を撤廃させた意志の人です。(1993年にノーベル平和賞を受賞)

そんなマンデラ氏が主役の映画「インビクタス/負けざる者たち」。

ラグビー南アフリカ代表の金と緑を基調としたユニフォームを、マンデラ政権誕生を機会にスポーツ協会の黒人代表者たちが、「チームカラーはアパルトヘイトの象徴であり変更すべき」と主張、決定したものを、マンデラ氏は、「今まで我々は白人たちに脅かされた。しかし、我々は白人たちを協力する寛容の心で迎えるのだ」と説き、変更を取り消しました。

自分たちがトップに立ち、立場が入れ替わったときに、対立する他者を排除するのではなく、「これからは一緒に新しい時代を作って行こう」という思い、そしてそれを「みんなにわかってもらおう」とする姿勢、なかなか持てるものではないと思います。

また、ラグビーのナショナルチーム(グリーンボクス)を国民統合の象徴と位置付けて考えているマンデラ氏は、キャプテンのピナール(白人)と会い、チームのことを話すが、決して「優勝して欲しい」とは頼みません。ただ「この国の国民は今、誇れるものを求めている」と。ピナールは、この多くない会話からマンデラ氏の姿勢に共鳴し、これまでの人種差別をやめ、チームメイト(ほとんど白人)を説得し、チームをまとめ上げ、そして優勝へと導いて行く。

「赦す」ことの大切さ。方向性を示すリーダーシップの大切さ。マンデラ氏の生き様を見ていて本当にそう思います。

12月、今年の総決算として、相手を認め、自分を認め、『赦す』こと、心に留めたいと思います。(田中久喜)