変化し続けるビジネス環境132

今年も残すところ、あと数週間となりました。今年は2020年東京オリンピックが決定し、未来に向けて楽しみなことが出来た一年でもありました。来年はソチオリンピックやW杯が開催されます。日本が一丸となって、いい結果が出ることを望みたいところです。

 

■  テレビ通販の新しい取り組み ■

テレビ通販大手の「ジャパネットたかた」は2013年12月4日から、専門チャンネルの通販番組で取り上げている商品にスマートフォンやタブレット端末のカメラアプリをかざすと、その紹介ページに飛ぶ仕組みの運用を開始しました。テレビを観ながら、スマホやタブレットも使う「セカンドスクリーン」の利用者向けに、通販サイトへの簡単なアクセス手段を提供しています。

ジャパネットたかたが提供を始めたのは、スマホやタブレット向けのアプリ「ジャパネットアプリ」。そのなかの「テレビにかざして買い物カメラ」を使うと、番組で紹介されている商品の詳しい説明・購入ページに飛ぶことができます。

放送中の番組映像に、人の目には見えない“透かし”に相当する「アクセスID(信号情報)」が埋め込まれており、このIDをスマホカメラで撮影することで、あらかじめ指定されたURLのページに移動できます。

インターネットが普及して以来、テレビCMなどで「詳しくはWebヘ」と、キーワード検索を促す告知をよく見かけるようになりました。ジャパネットたかたはその発想を一歩進め、テレビにスマホなどをかざすだけで通販サイトへの誘導を図り、番組放送中に電話で注文してくる顧客ではなく、放送後にじっくりと商品情報を確かめてから購入したい人まで取り込むことを狙っています。

 

■  マー君もビックリなビッグデータ活用 ■

2013年のレギュラーシーズン、パリーグで最多勝を挙げた東北楽天の田中将大投手が奪った三振は183個でした。スリーストライク目の投球のうち、78球(43%)はフォークボールで、78球中の68球(87%)はボールゾーンの球でした。

プロ野球やサッカーJリーグの試合で発生した様々なデータを収集・蓄積して、多様な分析結果を提供するデータスタジアムという企業があります。プロ野球に関しては、ペナントレース中に、ポータルサイトでは定番となった1球ごとの速報データを配信しているほか、全12球団のうち11球団に分析システム「ベースボールアナライザー」を提供しています。

 

基になるデータは、同社が抱えるプロ野球とサッカーを合わせて140~150人いる入力担当者(同社は「エキスパート」と呼んでいる)が、中継を見ながら1プレイごとに入力しています。ここで、専門的な視点から詳細なデータを入力しているからこそ、後から多様な視点で分析が可能になります。

183球を1画面にプロットした画面を見ると分かるように、三振を取った球で、コースや球種がぴたりと一致するものはほとんどないです。そして田中投手がフォークボールで奪った三振78球のうち、見逃しと「逆玉」があったことも見て取れます。逆玉とは、キャッチャーが構えた場所とは逆のコース(内角に構えたのに外角に来た、あるいはその逆)に来たボール。捕手の構えと球筋を見比べてデータ化しているから、後で「この投手は三振を取るカウントで逆球の数が多い」といった分析ができるようになります。今年はプロスポーツの世界でもビッグデータ活用の元年だったようです。      (参照:IT-PRO 2013/12/6,11/28)

(Ohtsuji)