年末調整におけるマイナンバーの取り扱い

(1)マイナンバー新着情報

10月22日に当社でもマイナンバーのセミナーを開催させて頂きました。セミナーでは、マイナンバーの概要から今年の取り扱い等についてご説明させて頂きました。そのセミナーの後に、国税庁のHP[i]において新しい情報が公開されました。その中でもセミナー時にご説明させて頂いた内容と異なり、また、平成27年分の年末調整の処理に影響する内容をご紹介いたします。

Q 平成27年中にマイナンバーの記載がない平成28年分の扶養控除等申告書(以下、「マル扶」)を受取った場合、平成28年1月以後に改めてマイナンバーを記載(補完記入)してもらう必要はありますか?

A 補完記入の必要はありません。

なお、平成28年分の源泉徴収票の作成に当たっては、平成28年末に提出を受ける平成29年分のマル扶に記載されたマイナンバーを使用することとしても差し支えありません。

上記の内容により、平成27年中に平成28年分のマル扶を提出している場合には、そのマル扶にマイナンバーの記載は必要なく、かつ、あとで記入してもらう必要もないということになります。つまり、平成28年分のマル扶には、マイナンバーの記載が無くとも問題がないということになります。

したがって、今年の年末調整においてマイナンバーの収集を行わなくとも問題が生じないこととなりました。まだ届いていない人もいる中で、あと一か月もしないうちに全ての従業員さんから集めるのは、大変な状況であったため少し余裕が出来ました。

(2)マイナンバーは、結局いつ集めれば良いの?

マイナンバーの収集時期は、色々考えることが出来ますが、以下の手順で集めて頂ければ、問題ないと思われます。

①入社時及び退社時に個別に集める。

②その他従業員に関しては、平成28年の年末調整時に集める。

まず、平成28年1月以降最初にマイナンバーが必要になる場合は、退職者が出た場合の源泉徴収票の発行と新入社員の雇用保険の加入手続きです。マイナンバーは、社員、パートアルバイト雇用形態に関係なく必要となります。特に、人の入れ替わりが激しい業種に関しては、入社時のマル扶にマイナンバーの記入漏れがないか、確認しましょう。入社時のマル扶にマイナンバーの記入があれば、退職時に収集する必要もなく、また雇用保険の手続きもスムーズに進みます。

一方で、平成28年中に入社及び退社する人がいなければ平成28年の年末調整まで、マイナンバーを集める必要がないということになります。

マイナンバーの対応について最大で1年間の猶予が出来たので、社会の動向を見て自社にあった対応を落ち着いて考えていきましょう。

[i]源泉所得税関係に関するFAQ http://www.nta.go.jp/mynumberinfo/FAQ/gensen_qa.htm